草的叶子之诗
沐浴晚秋金黄色的光芒
草的叶子像野兽背后的毛一样胡乱地丛生着
就连一片草的叶子
都有人类所没有的美
那草的叶子上
有人赤脚跑过
对赤脚跑过那上面的人
微风窃窃私语什么呢
这种事都得惊叹
啊 人类的烦恼巨大
一有人赤脚跑过那上面
草的叶子就吵闹
草の葉つぱの詩
晩秋の黄金色のひかりを浴びて
野獸の脊の毛のやうに荒荒しく簇生してゐる草の葉つぱ
一まいの草の葉つぱですら
人間などのもたない美しさをもつ
その草の葉つぱの上を
素足ではしつて行つたものがある
素足でその上をはしつて行つたものに
そよ風は何をささやいたか
こんなことにもおどろくほど
ああ人間の惱みは大きい
素足でその上をはしつて行つたものがあると
草の葉つぱが騷いでゐる